2011年8月21日 準々決勝、準決勝 試合結果


8月21日(日)第26回 JAA外務大臣杯何式野球大会/決勝トーナメント戦

セントラルパークはノースメドー野球場において準々決勝4試合、準決勝2試合の合計6試合が行われた(ベスト8/プレイオフ)。大会史上、初めて経験する同日、準決勝まで一気に駆け上る(ダブルヘッダー)日程、戸惑いと選手の皆さんへの申し訳無い、複雑な気持ちが入り混じった本部役員、第1試合を勝ち抜いた4チーム(ボコボコ、シルバーズ、ジョーカーズ、じゃんくす)は休む暇も なく即、第2試合に突入、朝から蒸し暑さが漂う公園内、体力消耗に欠かせない水ボトルガブ飲みの選手も出る程でした。

6試合中最も観客を湧かせたゲームは、何と言ってもボコボコ(篠田監督)対 ジョーカーズ(西青木監督)の準決勝の試合、6−6の同点から最終回7回表にボコボコが1点リードしてのその裏、ジョーカーズの攻撃、満塁、2アウトで迎えた高橋選手(内野手)、三遊間を抜く劇的なサヨナラヒット(2得点)を放し、本日のお立ち台に立つ、ヒューローとして、脚光を浴びた。誰もがボコボコの勝利を疑わない試合内容でしたが、野球は解りませんね、諦めず最後の最後迄頑張ってやれば、結果も着いてくるのですね!”なでしこジャパン” の活躍もきっとこんなような感じかな? 規模、プレッシャーは違うけれど何か相通じる様な、気もしてきます。

#3フィールドのじゃんくす対シルバーズ(準決勝)戦も見所満点、素晴らしい試合でした。じゃんくすのエース川嶋(最多勝利投手)と、リッチ投手の2人3脚は見事に、1点を守り抜き決勝戦へと駒を進めた、久しぶりに出ました宮崎監督のホクホク顔!!球界1〜2を争うシルバーズの豪腕中村投手、この日も最高のピッチングを披露してくれました。3位決定戦を楽しみにしています。

今年もジョーカーズとじゃんくすの決勝戦に、何とかしてくれませんか? と本部役員に泣きつく”負けて悔しい花、いちもんめ”)ボヤキ監督! この2チームにはハンデイキャップをつけてもおかしく無い、全員20ポンドの重しを腰に付けての試合出場、如何かな?!いやいや、力の差は殆どありません、きっと何かが違うのでしょうね?(袖の下、ありません?)

来週8月28日決勝戦、3位決定戦、表彰式、閉会式とシーズン最後の一日となります。本大会の参加者と、たくさんの応援者のご参加を希望致します。

大会前、3月のミーテイングから今日まで、東日本大災害被災地に向けての祈り(10秒間の黙祷)を捧げて参りましたが、5ヶ月経っても復興にはまだまだ時間が必要の様です。我々はこの大会を通じて心身共に鍛えられたような気がします。

本大会を最後に帰国する方も居る様です(ダンボス)、生涯の思い出として大会を忘れないで下さい。
最終日28日、晴れてくれ、最高の一日にして欲しい!


大会本部役員/加藤脩治、高橋俊輔、陳 家誠、ニューヨーク日系人会事務局


1試合目 準々決勝

準々決勝で完封勝利をするじゃんくす川嶋
先制点を得点するじゃんくす・伊藤

じゃんくす 2 - ダンボス 0
DUM  0 0 0 0 0 0 0  0
JUN  2 0 0 0 0 0 x  2
勝利投手: 川嶋啓太

ダンボス先行の1回表、2番バッターがレフト前ヒット、目測を誤ったレフト家誠が後逸するも、2塁を狙ったランナーをセカンドに好返球しタッチアウト、ダンボスに好機を作らせなかった。続く1回の裏じゃんくす先頭の伊藤がヒットで出塁、エラー、デッドボールで、ノーアウト満塁としたあと、4番高橋の内野ゴロフィルダースチョイスの間にじゃんくす先制。2アウト後、2塁牽制のスキをついて、3塁ランナー川嶋がホームスチールで、じゃんくす貴重な追加点。
その後は、ダンボス・牧野、じゃんくす・川嶋両投手の投手戦となる。じゃんくすは度々スコアリングポジションにランナーを出すもののあと一本が出ず、ダンボスは川嶋の前に2塁ベースを踏ませてもらえず、ヒット1本、12奪三振に抑えられ、川嶋の完封で、じゃんくす・準決勝進出を決める。


ジョーカーズ 4 - ラジエーターズ 0
JKR  0 0 1 0 1 1 1  4
RAD  0 0 0 0 0 0 0  0
ジョーカーズ・ヤス投手、ラジエーターズ・ザング、両エースの投手戦でゲームは進んだ。2回までヤス4奪三振、ザング5奪三振。3回表ジョーカーズの攻撃、1アウト後8番サード健がヒットで出塁、9番1塁手ヒエイは粘った挙句左中間に上手く運び、1アウト2.3塁のチャンス。ここで1番レフト鉾谷、ここできっちりスクイズで1点を先取。5回表ジョーカーズの攻撃、相手のエラーがらみで1点追加。6回表ジョーカーズの攻撃2アウトランナー3塁から5番キャッチャー剛央のライト前ヒットでさらに1点追加。7回表Jの攻撃、7番ライトたかが振り逃げで出塁後、2アウトランナー3塁で1番鉾谷がサードへヒットを放ち1点追加。
ジョーカーズのヤス投手は被安打1で完封。ラジエーターズのザング投手は6回まで11奪三振。


ボコボコ 3 - ショッカーズ 2

シルバーズ 4 - バットメン 0


2試合目 準決勝


リリーフ登板で勝利を収める、じゃんくす・リッチー

じゃんくす 1 - シルバーズ 0
SIL  0 0 0 0 0 0 0  0
JUN 0 0 0 1 0 0 x  1 
勝利投手: リッチー・コトー
準々決勝にひき続き行われた、準決勝。じゃんくす・川嶋、シルバーズ・中村、両投手とも準々決勝に続く2試合連続の登板となり、両投手の疲労具合が試合の鍵を握るかに思われた。最初にチャンスを作ったのはシルバーズ、2回表の攻撃1アウトから四死球でランナー1,2塁としたあと、7番鈴木のレフトへのライナーを家誠が好捕。飛び出したセカンドランナーを2塁で刺し、ダブルプレイで、じゃんくすはピンチを脱出。 じゃんくすはこの日通算10回を投げた川嶋を4回から昨年の最多勝Richieが満を持してリリーフ。4回裏じゃんくすは2番川嶋がファーストへの超高速回転ゴロヒットで出塁。盗塁でランナー2塁としたあと、松井の内野ゴロの間に3塁 へ進塁、ここでこの日絶好調のRichieがセンター前へ適時打、じゃんくすが1点を先制。 

それ以降もじゃんくす、シルバーズ両チームともランナーを出すものの、中村、Richie両投手の粘り強いピッチングの前にあと1本がでず、4回の1点が決勝点となり、じゃんくす2年連続の決勝進出。JAA大会史上初のダブルヘッダーのプレイオフとなった両チームとも最後まで死力を尽くしたナイスゲームだった。



サヨナラ・ヒットを放つジョーカーズ高橋
ジョーカーズ 8 - ボコボコ 7 (7回サヨナラ)
BOK  0 5 1 0 0 0 1  7
JKR  0 0 6 0 0 0 2x  8
大会始まって以来の決勝トーナメントのダブルヘッダー、両チームともに多少の疲れがあるなかプレーボール。1回表ボコボコの攻撃1アウトから2番キャッチャーシゲがセンター前にヒットで出塁。3番サードケンジはショートゴロでゲッツーかと思われたが1塁はセーフ。俊足ぞろいのボコボコ上位打線がいつ仕掛けてくるかと、JOKERSバッテリーは警戒中、4番ライトユウイチの3球目にケンジ選手盗塁を試みるも、捕手剛央の好送球により3アウトチェンジ。1回裏ジョーカーズの攻撃1アウト後2番セカンド俊輔がサードのエラーで出塁。パスボールで2塁へ。3番投手ヤスのショートゴロでショートが1塁へ悪送球の間に俊輔は本塁を狙うがシゲ捕手見事なブロックで本塁で間一髪タッチアウト
2回表4番ユウイチからBの攻撃はライト前ヒットで始まる。5番ショートシン右中間2塁打、2試合目で疲れが見られるヤスから連打。7番DHサカモトはセカンドフライで1アウト。1アウト2.3塁のチャンス。7番1塁手ミツルは4ボールを選び満塁。8番2塁手マサはセンター前ヒットで1点を先取。9番センターゆうじはライトへヒットを放ち2点加点で3点目。1番センターユウスケは4ボールを選びデットボールと4ボールでさらに2点を奪い計5点先取。3回からジョーカーズは1試合目を完封して疲労の見えるヤス投手から寺谷投手に交代、ボコボコは寺谷投手の立ち上がりを攻めさらに1点を追加し6-0。
しかしここからが野球は何が起こるかわからない。相手投手にも疲労が見え始めてきた3回裏。8番サード健空の攻撃、ライトへヒットを放つ。9番ファーストひえいはセンターオーバーを放ち、ノーアウト1.2塁。1番鉾谷はサードのエラーを誘い二人生還で6-2。2番俊輔は4ボールを選ぶ。3番ヤスはセンター前にはじき返す。ノーアウト満塁のチャンス。4番センター優介はセカンドゴロでホームで鉾谷がホースアウト、しかし1アウト満塁。5番剛央もエラーで出塁、ここで1点を返し、6-3。6番ショート雨宮は4ボールを選び押し出しで4点目、6-4。7番たかは三振で2アウト。打者一巡でバッターは再び健、冷静に4ボールを選び押し出し、6-5。1点差まで詰め寄るジョーカーズ、相手投手も相当の疲労だと思うが気合で投げる。9番ヒエイはセカンドゴロしかし送球エラーで1点を奪い6-6の同点、試合は振り出しに戻る。
4回裏からフィールドを#4に移動。6回裏ジョーカーズは2アウト満塁のチャンスで5番剛央のセンタへ抜けるかという当たりを右手(素手)で止め1塁へ送球しチェンジ。7回表ボコボコの攻撃、1アウト後6番さかもとがレフト前ヒット、続く7番ミツルはセンター前ヒットで1アウト1.2塁。8番マサのサードゴロを1塁へ送球その間にサードランナーがスタートを切り本塁生還で1点勝ち越し。
1点を追うジョーカーズの攻撃は6番雨宮から。雨宮はフルカウントから三振、1アウト。続く7番たかは4ボールを選び出塁。8番投手寺谷はサードゴロでダブルプレーで万事休すかと思われたが1塁はセーフ、2アウトランナー1塁。9番ひえいはストレートの4ボールでランナー1、2塁。2アウトながら1打同点の場面で打順は一番鉾谷。鉾谷は1ストライクごショートゴロで試合終了かと思われたが、ショート、バウンドが合わずボールをはじき、2アウト満塁。
1点を追うジョーカーズ2アウト満塁で打順は2番俊輔。初球ボール、2球目ストライク、3球目を芯で捕らえレフト前にライナーを放つ、3塁ランナー生還で同点。そしてレフトがファンブルした間に2塁ランナーひえいも本塁を狙い、間一髪セーフでジョーカーズがサヨナラ勝ち。
ダブルヘッダーということも有り、疲労があるのにも関わらず、長い試合でした。